今回は、敷地面積24坪、延床面積36坪の狭小住宅ながらも、広さと快適さを両立した3階建て住宅をご紹介します。女性設計士ならではの細やかな配慮が随所に施されたこの家は、家族全員が心地よく暮らせる工夫がたくさん詰まっています。

まず、ビルトインガレージと自転車が置ける広い土間スペースが特徴的な1階からご案内します。玄関はゆったりとした土間になっており、訪れるたびに開放感を感じられます。また、1階にはトイレ、3.5帖の倉庫、5.5帖の納戸があり、収納にも困りません。

2階に上がると、広々とした14.0帖のLDKが広がります。対面カウンターのキッチンからはパントリーへと直接アクセスでき、毎日の家事が効率よくこなせる設計です。また、折り下げ天井が空間に奥行きをもたらし、洗練されたデザインを実現しています。家族全員が集まるこの空間には、インナーバルコニーもあり、自然光が心地よく差し込む開放的な雰囲気です。さらに、ファミリークローゼットやランドリールーム、トイレ、浴室、洗面化粧台もすべて2階に集約され、家事動線を最大限に考慮したレイアウトが魅力です。

3階には、家族それぞれのプライベート空間が用意されています。3.5帖のフリースペースをはじめ、洋室が4部屋配置されていますが、洋室1と2、洋室3と4の間には将来的に壁を設けることが可能な仕様になっています。成長する家族のニーズに合わせて、柔軟に使い方を変えられるのも大きな特徴です。